サービス詳細（蜂の巣駆除）

アシナガバチ（英名：Paper wasp）

日本国内で10種類以上生息するアシナガバチ亜科の総称です。
特に本州並びに西日本を中心に広く分布するのはセグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチという３種ですが、細かい見た目模様以外にこれといった差はありません。

巣はお椀をひっくり返したような形をしており、六角形の巣穴がすべて下または横に向いて露出しているという特徴を持ちます。
よくある営巣場所は軒下、庭木、ベランダ柵、エアコン室外機の下または中、自動車カバーの中、床下通気口など。

後述するスズメバチに比べるとやや手の届きやすい低めの位置に営巣されるケースが多く、また比較的視認しやすい場所に作りやすいという特徴もあります。

スズメバチに比べると大人しい性格といわれますが、営巣に気づかずに近づいてしまったり、ご自身で駆除しようとして突いたりした際には攻撃性を発揮します。
自然界では農作物につく害虫を食べたり花粉を媒介するなど、益虫として私たちの生活に貢献してくれています。

スズメバチ（英名：Wasp , Hornet）

日本国内で15種類以上生息するスズメバチ亜科の総称です。
特に西日本を中心に広く分布するのはコガタスズメバチ、キイロスズメバチ、オオスズメバチ、ヒメスズメバチの４種です。

すべてアシナガバチよりも危険度が高く、皆さまが個人で駆除されることはお勧めできませんが、特にキイロスズメバチとオオスズメバチの攻撃力に関しては並みの専用防護服だと刺咬で貫通してくるほどの威力を持ちますので、絶対に個人での駆除を試みるのはおやめください。

営巣初期は徳利をひっくり返したような形で、女王バチが一匹で巣作りに勤しんでいる姿がよく見受けられます。
巣作りが進むと次第に球体型に変形していき、はたらきバチが増えるにしたがって巣の膨張速度が加速していきます。
コガタスズメバチとキイロスズメバチのよくある営巣場所は軒下、庭木、天井裏など。オオスズメバチとヒメスズメバチは木の根元、土中など。

前述のアシナガバチに比べると高所に営巣されるケースが多く、また茂みの中や天井裏など蜂の出入りは確認できても巣自体は視認できない閉鎖空間に作られやすいという特徴もあります。

コガタスズメバチ（英名：Yellow-vanted hornet）

アシナガバチ、キイロスズメバチとともに皆さまの日常生活圏に生息する種です。

キイロスズメバチよりやや大人しい性格ですが、駆除作業に取り掛かるとしっかり攻撃してきます。

キイロスズメバチ（英名：Japanese yellow hornet）

本種はケブカスズメバチで、こちらはその亜種です。
皆さまの日常生活圏に発生しやすい蜂としては最も攻撃性向が強く、私たちの駆除実績ベースではコガタスズメバチと並んで毎年最も案件の多い種です。

オオスズメバチ（英名：Northen giant hornet）

英名ジャイアントホーネットです。
攻撃性、攻撃力ともにハチ界最強であり、私たち蜂ハンターでも命の危険をリアルに感じる種です。
他種と比べてご相談件数は少ないですが、ハイキングコースや登山中の刺咬被害が多く、山の中や山の麓に近い住宅街では発生率が上昇します。

ヒメスズメバチ（英名：Black-tailed hornet）

スズメバチの中では比較的大人しい種ですが、基本目が合っただけで飛び掛かってくる危ない人（＝スズメバチ）の中ではまだわずかに人の心が残っているという程度で、しっかりと危険種に当てはまります。
他種に比べて活動期間がやや短いためか、ご相談件数は比較的少なめです。

ミツバチ（英名：Honey bee）

日本では在来種の二ホンミツバチと外来種のセイヨウミツバチの２種が主に養蜂されていますが、セイヨウミツバチは養蜂場の飼育下になければ生息できないため、二ホンミツバチが野生化したもの、あるいは元来野生の二ホンミツバチが駆除の対象となります。

平らな板のような形状の巣を何層にもわたって形成していくという特徴があり、その数は10枚を超えることもあります。

性格はアシナガバチよりも大人しく、外敵を一度刺したら死んでしまうことから、滅多に攻撃してくるということはありません。
また、巣を越年して使用し続けるという他種とは決定的に異なる特徴を持ちます。
「分蜂」というのれん分けのようなシステムを採用し、巣とコミュニティを増やすことができるのも大きな特徴です。

刺咬被害よりも蜂蜜が天井に染み込んだりなど、家屋に対する被害のご相談が多い点も他種とは一線を画します。

不当請求被害

毎年夏になるとハチによる刺咬被害が報じられ、それには死に至ったケースも多く含まれます。
そういったニュースを見聞きしながら、いざご自宅や庭にハチの巣ができてしまったら、あるいは軒の隙間から家の中にハチが出入りしているシーンを目撃してしまったら。

命の危険を感じるでしょうし、慌てふためいてネット検索して、トップに躍り出た「２４時間対応！スズメバチ駆除￥２，０００～」のような刺激的かつ甘美な謳い文句にさぞ惹かれることでしょう。安っ！と。
恐怖心を和らいでくれる優しいコールセンターの女性に状況を伝えると、すぐに飛んできてくれる業者さんは救世主です。命の恩人です。

結果20万円は安いほうで、中には50万円、訴訟や逮捕に至ったケースでは100万円を超える不当請求もあったそうです。

毎年何度か「他に安い業者が見つかったから」とお断りされることがありますが、数時間後に「危なかった」と再度ご依頼いただくケースや、「駆除後に10万円を取られた、おたくにすればよかった」と泣き声でご報告をされることもあります。（もちろん消費者庁の相談窓口をご案内しています。）

ハチの巣駆除は種類、時期、営巣場所、足場からの高さ、足場の安定度など、現場によって営巣への到達難易度が異なるせいもあり、お電話口などで前もっての正確なお見積りが難しいカテゴリーであるというのは、私たちも承知をしています。

ですが、２万円～高く見積もって５万円など、ある程度の幅を持たせていただければお電話口でもお伝えできる案件がほとんどです。

騙されたくない、失敗したくない、でも１分でも早く駆除に来てほしいし、相場より安い業者を見つけたいと考えておられるなら、是非一度私たちにご相談ください。

刺咬被害

・ハチの巣を見つけてしまったら、身を低くしてゆっくりとその場から離れてください。

・業者を召喚し駆除が完了するまで、巣に近づかないでください。やむを得ず近づかなければならない場合は、長袖長ズボンに手袋帽子を身につけ、色をできるだけ白で統一してください。

・ハチに刺されてしまった時は、以下の応急処置を可能な範囲で行ってください。

　①ポイズンリムーバーで毒を吸出する
　②傷口を押して絞りながら、水でよく洗う
　③傷口をよく冷やす
　④傷口に抗ヒスタミン軟膏かステロイド軟膏を塗布する
　⑤直ちに病院に行く

活動時期

女王バチが巣づくりを始めるのが４～５月頃とされています。
アシナガバチなら小さな巣穴が一個ずつ増えていき、スズメバチなら小さな逆さ徳利からスタートしていきます。

この時期は女王バチ単独か、複数としても５匹程度である場合が多く、攻撃性も低いため最も駆除に適した時期です。
６月頃になるとはたらきバチが徐々に増えはじめ、巣が大きくなりはじめ、また出入りの頻度も多くなってきて、攻撃性も増してきます。
早期の比較的危険性の低い、多くの業者が相場かそれ以下で料金設定している時期が大体このあたりまでとなっています。これ以降はキイロスズメバチを例にご説明します。

６月の中旬頃からは20～30匹ほどに増殖しているケースが見られはじめ、見張りや兵隊、召使いなどの役割分担が形成された、いわゆる軍隊化された状態に至ります。
７～８月には50～300匹ほどに増殖し、特に屋根裏など彼らにとっての安全性がより高い営巣場所では、500匹ほどにまで到達しているケースがあります。

ピークを迎える９月頃には200～1000匹ほどまでの規模に膨らみ、危険度と駆除難易度は最大地点に達します。

10月中旬頃から徐々に巣立ちはじめ、新たに生まれなくなったはたらきバチが減り、全体数が減少していくとともに攻撃性も減退していきます。
11月になると、ご依頼ベースでは年に１件あるかどうかというところまで減少します。

巣づくりされやすい場所

蜂の種類と生態の項でご説明したとおり種によって場所は異なりますが、巣をつくるにあたり彼らが絶対的に守りたがる条件があります。

それは「雨にあたりにくい」「風が吹きつけにくい」「日光があたりにくい」「外敵が届きにくい」の４要件です。

それぞれの種が営巣しやすい場所を今一度確認し、ご自宅周辺で該当する場所がどこか、また４要件を満たす場所が他にないかを見回ってみてください。

忌避剤を使用する

ハチは専用の殺虫剤で死滅しますので、殺虫剤の成分が含まれているものを散布しておけば寄ってこないのではないかと考えらる方は多くいらっしゃいます。正しいといえば正しいのですが、正直あまり現実的とはいえません。

なぜなら市販の駆除スプレー類は自然環境に配慮し、あえて揮発性が高くなるよう成分を調整し配合されているからです。
確かに目の前のハチを殺虫することは可能ですし、まいた薬剤跡が残っているような時間帯はそこには寄り付きません。
ですが数時間から長くて数日でその場から成分が揮発してしまい、大気に分解されていってしまうのです。

忌避剤には木酢液などニオイの強い液体が効果的ですが、こちらも雨が降るなどすると希釈されてしまい効果が減少してしまいます。
巣づくり初期の５月前後だけでも定期的に入れ替えるなどが可能であれば、効果は実証されていますのでお勧めです。

水をまく

ハチの巣は水に弱いため、濡れた場所、湿気の多い場所には巣をつくりません。
また、ハチ自身も水をとかく嫌い、雨の日は全員が巣にこもって一匹も出てこないほどです。

５月頃に軒下などでハチが頻繁に現れるようになったなど営巣開始が疑われる時点で気づけた場合は、水をまいて追い払うとよいでしょう。

女王バチを捕まえる、または殺虫する

巣づくりをはじめる５月頃は、女王バチが単独で作業を開始します。
どこかに飛んでいき、しばらくしたら帰ってきて何やらもぞもぞして、また飛んでいくという行動が観察できます。
これを何日も観察し続けますと、やがて大きな基地と大軍隊を生で目撃する機会が訪れます。

そうなる前にこの女王バチ一匹を駆除すれば、数か月後に業者に高額な作業料金を支払う必要がなくなるのです。
単独で巣づくりをしている時点の女王バチはあまり攻撃的ではありませんので、極端に怖がりさえしなければ虫捕り網などで簡単に捕まえることが可能です。
また、ジェット噴射式の殺虫剤なら、離れた距離から仕留めることもできます。

それでも恐怖を感じられる場合は、この時期であれば最低料金で対応させてただきますので、是非私たちにおまかせください。