ゴキブリの種類と生態(苦手な方は飛ばしてください)
皆さまに害虫の代表格として認識されているゴキブリという虫は、主に4種類(クロゴキブリ、ワモンゴキブリ、ヤマトゴキブリ、チャバネゴキブリ)に分けられます。
分布や食性、習性はそれぞれ微妙に異なりますので、それぞれに対して適切なアプローチで防除することが求められます。
クロゴキブリ(英名:Smoky-brown cockroach)
日本国内で最も広く分布する、皆さまが最もイメージしやすいであろう代表格種のゴキブリです。
戦前の分布は関東以南とされていましたが、暖房設備の普及に伴って生息域が北上し、現在では北海道から沖縄に至るまで分布しています。
活動期は5月~10月で、当社へのご依頼ベースでは7~9月がピークになっています。
元々自然界では、主に湿った土の中や落ち葉に潜むことを好む習性があることから、私たちの身近に生息する場合は下水やアスファルトの亀裂内など「狭・暗・湿」を求めて生存本能を働かせているようです。
卵は10mm程度の「卵鞘」と呼ばれるものを貼り付けるように生むことが多く、赤黒いガマグチのような形状をしています。
一生のうちに10回前後産卵し、卵鞘1個につき10~20匹分の卵が内包されています。
ゴキブリはすべて幼虫→サナギのような成長過程のない不完全変態ですが、脱皮を繰り返しながらあの怪しい黒光りを磨いていきます。
孵化直後は白かったり、幼齢時は背中に白い筋が横に入っていたりするなど、成虫とは色味が異なっています。

"Cockroach egglaying 2" by Wikimedia Commons is licensed under CC BY 3.0
ワモンゴキブリ(英名:American cockroach)
アメリカ原産で、日本では古くから九州以南の温帯に生息していましたが、クロゴキブリと同様の理由で分布を北に広げたものと見られています。
クロゴキブリほど寒さに強くないため関東以北ではほとんど確認されておらず、その理由からか屋内での目撃はクロゴキブリよりも多いといわれています。
集団で排水溝内をうごめいていたりなど、不快感だけでなく恐怖心をも植え付けてくるシーンの目撃例が多く、一部ではクロゴキブリ以上の嫌われ者としてご相談いただくことが多い種です。
活動期は場所、気候により異なりますが、おおむねクロゴキブリと同じか、やや早めの終息といった印象です。
卵は10mmに満たない程度の「卵鞘」で、10~15匹分ほどの卵が内包されています。

"American cockroach" by Animalia Bio is licensed under CC BY 3.0
ヤマトゴキブリ(英名:Japanese cockroach)
クロゴキブリとよく混同されますが、体長はやや小さめの20~35mmほどで、またクロゴキブリほどの肉厚感はなくスリムな体型が特徴です。
クロゴキブリよりも寒さに強いといわれ、現在では北海道から沖縄まで広く分布しています。
以下クロゴキブリと類似した生態を持ちます。

"Periplaneta japonica" by Wikimedia Commons is licensed under CC BY 4.0
チャバネゴキブリ(英名:Crotonbug)
上記3種とはフォルムや体色が大きく異なり、成虫は10~15mmほど、茶羽色や飴色と形容される体色を持ちます。
人の生活との親和性が非常に高く、近代になって活発化した船舶や飛行機の移動範囲の広範化に伴い瞬く間に世界中に分布を広げ、現在では世界共通の室内害虫として知られるまでに発展を遂げました。
寒さに弱いこともあってか暖房設備が整った環境を特に好み、屋内では通年生息、通年繁殖が可能となっています。
食性は他種と同様に排水口の残渣や生ゴミを好みますが、特に腐敗した飲食物に対する執着が強く、家庭内のキッチンや飲食店の厨房においてはコンロの隙間に流れた油汚れやシンクの裏面など、日頃の清掃が行き届きにくいわずかな隙間などに生息します。
また、他種より短期間で成虫化し、他種以上に強い繁殖力を持つため、生息が確認された時点ですでに繁殖状態であることを考慮する必要があり、他種に比して駆除が困難とされています。

ゴキブリによる被害(苦手な方は飛ばしてください)

不快感
まずは多くの人に対して多大な不快感を与えるということに尽きるでしょう。
仕事場のデスクまわりや自宅のリビングなど、集中したい場所、くつろぎたい場所にどこからともなく突如として現れた時、なんとか殺虫できる人がいる一方で、それだけで引っ越しや転職を考えてしまう人もいるようです。
いずれにせよ多くの人が考えることが、「1匹いたということは…」ですよね。
生態についてご説明したとおり、1匹いればそこに100匹というのはやや飛躍していますが、1匹が一生のうちに産む卵の数は確かに100個を超える場合が多いとされています。
たまたま見かけた個体がそこで一生を過ごしたのか、彼の親がそうだったのか、そういったことはプロの業者でもさすがにわかりません。
悪い想像は果てしなく膨らみますが、それを断ち切り皆さまに安心を取り戻していただくことが私たちの務めだと考えています。
引っ越しや転職を考えるのは、私たちにご相談いただいてからでも遅くはありませんよ!

食品への混入
ゴキブリは基本的に雑食性です。
キャベツなどの野菜、お惣菜やお弁当、刺身やお寿司などの生鮮、中華料理など油分の多い食品など、皆さまが食するものはすべて彼らにとっても栄養源になります。
見るからに混入しているとわかる場合は廃棄すれば済みますが、食べ進めてから混入がわかった場合の不快感は想像を絶します。
また、個体の混入はなくとも接触されたりかじられたことにより病原菌を保菌してしまった食品を食することによる感染など、健康被害にも直結しかねないリスクを内在しています。

糞害
ゴキブリのフンには集合フェロモンと呼ばれる物質が含まれており、他のゴキブリを呼び寄せる悪魔のような働きをします。
これがあまりにも多く常態化していくと、いわゆる「ゴキブリ臭」となって、私たちのような仕事をしている者にとってはすぐにわかる、わからない方にとっても不快なニオイに発展していきます。
一度つくとなかなか取れない、軽いながらも針で鼻を突くような不快な刺激臭です。
ゴキブリが現れる原因
生態とか被害とか、そんなことよりなぜここに現れるのか、どこから来たのか、いや元々いたのか。
まず皆さまに思い出していただきたいのは、彼らには人間の概念でいう脳みそがないということです。
脳みそがないのにどうやって生きて、種を存続させているのか?それは生存本能です。
そんな彼らの生存本能を刺激してやまない、彼らの習性を呼び起こす環境を以下にご紹介します。
エサを目指して集まる習性
冒頭でご紹介した4種は微妙に食性が異なりますので、一概にアレとコレといった特定はできません。
皆さまがお困りになっている種の食性を知り、それを除外するといった対策が必要です。
たとえばワモンゴキブリやチャバネゴキブリなど食品を製造する過程の残渣を特に好む種に対しては、ご家庭であればキッチンの隅々まで清掃するなどです。
クロゴキブリやヤマトゴキブリは埃や髪に付着した皮脂までエサにしてしまいますので、究極的には髪一本残さない徹底した掃除をということになりますが、まずは水まわりの清掃からでしょうか。
生き物ですからエサがなければ生きていけませんし、侵入する目的もありません。

暗く中高温で多湿な場所を好む習性
多湿で中高温な場所を好む習性の由来は、ヤマトゴキブリ以外の外来種が元々西日本以南から台湾、東南アジアに分布していたからだと言われています。
生態の項でご説明したとおり、暖房設備の普及に伴って分布を広げてきたため、近年になってようやく皆さまのところにたどり着いたという歴史があります。
また、彼らは夜行性であるため、暗さも必須の要素になっています。
ご家庭内でこの習性に合致する場所がどこかを考えてみると、自ずと警戒すべきポイントは絞られてきますね。
たとえばお風呂場の取り外せる風呂釜の中は外気に触れにくく、暗さと温度と湿度がジットリ保たれています。
冷蔵庫の下は狭くて暗く、ドレンの水気とモーター熱も加味されて彼らにとっては最高の居心地が確保されています。
こういった場所をご家庭から取り除くことはできなくても、そういった場所に潜みやすいと知っていれば、ブラックキャップの置き場所も考え直すことができます。

予防と対策
ゴキブリに限らず、生き物はゼロから1にはなりませんし、100にも200にもなりません。
すなわち1匹以上いるということは、元々ゼロだったご家庭内に少なくとも最初の1匹が侵入したということになります。
この厄介者の侵入を防ぐためには、「物理的排除」と「要因排除」の両刀で取り掛かることが効果的ですが、わずかな隙間でも通過できる虫の侵入を物理的に防ぐことは困難なため、皆さまにおかれましてはまずは要因の排除に取り組まれてはいかがでしょうか。
泥棒はセキュリティが甘く、かつ貴金属や多額の現金を保管しているお家を優先的に狙うでしょう。
セキュリティ強化には知識もお金も必要ですが、現金を銀行に預けることは簡単にできますよね。
銀行に預金するぐらい簡単な、泥棒(=ゴキブリ)が危険を冒してまで侵入する意味をなくす要因排除の方法について、下記にご説明します。

水まわりを清潔に
ゴキブリが好む水分がお風呂場やキッチンにあることはさすがにどうしようもありませんが、水以外の栄養になり得る食用油やクレンジングオイルが飛散したり、皮脂や水垢が付着した状態を改善するなど水まわりを重点的に清掃することで、発生率を下げることができます。
あわせて小まめに除湿や乾燥を心がけることで、発生率を格段に下げることが可能です。

生ゴミや食べ残しを放置しない
はっきり言って誘引剤です。ご法度中のご法度です。
食べ残したお皿、洗い残したお皿、三角コーナーなど、翌日まで残さないようにしましょう。

ダンボールを溜めない
ネット通販が普及した近年から特に、ご家庭の中で畳んだダンボールが詰まれている光景をよく目にしますが、ダンボールが湿気たり、ソースや油などが染み込んだり、梱包のガムテープの粘着部分が栄養になってしまったり、そもそもダンボールの素材自体が好まれたり、彼らにとってはご褒美でしかないのがこのダンボールなのです。
また厄介なことにこのダンボールという梱包材は、ダンボール製造工場(特に際立って清潔を保つ必要なし)→梱包作業場(特に際立って清潔を保つ必要なし)→保管倉庫(半屋外)といった移動経路を経て皆さまのご自宅にたどり着きます。
成虫が付着した状態で到着するならまだしも、決して珍しくない最悪のパターンは卵鞘が付着した状態でご家庭内に入ってしまうことです。
それに気づかずご家庭内にダンボールを残したままにすると…。
できるだけ早期に捨てるようにましょう。
料金について
ここまで生態、被害、原因、対策についてご説明してきました。
皆さまにとってご参考になれば幸いです。
目撃してしまってただただ怖い、繁殖してしまって手に負えないという方は、下記の料金表をお手元にまずはお気軽にお問い合わせください。
間取り | 初回施工料金 | 契約月額料金 | 初回作業時間(目安) |
1R | 9,900円 | 2,970円 | 40分 |
1K | 12,100円 | 3,630円 | 40分 |
1DK | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
1LDK | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
2K | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
2DK | 17,600円 | 5,280円 | 60分 |
2LDK | 19,800円 | 5,280円 | 60分 |
3K | 19,800円 | 5,280円 | 60分 |
3DK | 23,100円 | 5,280円 | 70分 |
3LDK | 26,400円 | 5,280円 | 70分 |
4K | 26,400円 | 5,280円 | 70分 |
4DK | 29,700円 | 5,280円 | 80分 |
4LDK | 33,000円 | 5,280円 | 80分 |
※ 表記の基本料金はすべて税込価格です。
対応エリア(出張費 ¥0)
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