コバエの種類と生態
コバエ駆除と称していますが、コバエという種類の虫は存在しません。
皆さまから寄せられるご相談で「コバエ」と言われた時に該当することが多い種は主に4種類(ショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエ)で、これらを「コバエ」と総称して概要をご説明しています。
すべて自然界に星の数ほど存在しますが、屋外では気にもとめられないほど小さく、不快感もほとんどありません。
実際「庭でコバエが飛んでいて困っている」というご相談は寄せられたことがありません。
ですが、小さいがゆえにいとも簡単に屋内に侵入でき、条件が揃えば簡単に繁殖できてしまうのが主に上記の4種類になります。
ショウジョウバエ(英名:Fruit fly)
日本国内で約260種生息するショウジョウバエ科の総称です。
活動期は春先~秋にかけて、英名が表すように腐った果実を好む習性があります。
家庭内では生ゴミや発酵食品にたかることが多く、ご依頼ベースでもキッチンやゴミ箱周辺での目撃例が特に多い種です。
寿命は約30日間、メスは羽化後数日内に産卵し始め、生存中に500個以上の卵を産みます。
条件が揃っていれば瞬く間に増える繁殖力を発揮し、皆さまに多大な不快感を与えます。

"Drosophila annulipes" by Wikimedia Commons is licensed under CC BY 3.0
チョウバエ(英名:Moth fly)
日本国内で約50種生息するチョウバエ科の総称です。
自然界での活動期は4~12月といわれ、主に湿地の水際などに生息し、より皆さまの生活圏に近いところでは下水道内などに多く生息しています。
それに近い環境がご家庭内で揃いやすい場所で皆さまが見かける機会が多くなってきます。
夜行性のため昼間は壁などにとまって動かないことが多く、よく数匹がまばらにとまっているところを見かけます。
水気を含んだ有機物(例:お風呂の水垢、キッチンの残渣、洗面所の石鹸カスなど)を好むため、飲食店や食品工場など衛生管理を特に重視する現場においては清掃不足を示す重大なサインと受け止められています。
幼虫期間が長く、成虫としては数日~14日間ほどの寿命ですが、その間に200~300個を産卵します。

"Psychodidae on the glass wall" by Wikimedia Commons is licensed under CC BY 4.0
ノミバエ(英名:Flea fly)
日本国内で約20種生息するノミバエ科の総称です。
自然界での活動期は4~11月といわれ、生息域はチョウバエに近いため同時に視認できることが多い種です。
飛翔範囲と速度はチョウバエよりも優れるため、飲食店や食品工場など衛生管理を特に重視する現場においては異物混入リスクの高い種として特に警戒されています。
また、比較的腐敗したものを好む傾向にある他種と異なり、生鮮な魚や肉などにも集ることがあり、日常の清掃だけでは排除しきれない、高い防除難易度を誇ることでも知られています。
繁殖速度も際立って早く、条件が揃えば産み落とされた卵から1日も経たずに孵化するといわれています。

キノコバエ(英名:Mushroom fly)
日本国内で約150種生息するキノコバエ科の総称です。
蚊に似た体型をしているため、お問い合わせ時には今一度のご確認をお願いすることがあります。
屋外で大量発生したものが侵入するケースが多いため、ベランダや庭、建物外周に対する駆除施工になる場合が多い種ですが、屋内の観葉植物の土などが発生源となっているケースもあります。
基本的には腐葉土や積みあがった枯れ葉などが発生源になりやすいため、畑など農耕地の近くでは泣き寝入りせざるを得ないケースもあります。
上記3種とはやや生態が異なり、いわゆる衛生害虫には分類されていません。

"Tetragoneura.sylvatica" by Wikimedia Commons is licensed under CC BY 3.0
コバエによる被害

不快感
「うっとおしい」です。
皆さまのライフスペースで飛び回ったり、耳元で羽音を聞かされたり、とにかくくつろげないし落ち着かないし、夜なんか到底眠れません。
不快害虫という人間本位の身勝手な呼称が、これほどしっくりくる虫は他にいません。

食品への混入
害虫としては小さく、また飛翔行動をとるため、異物混入リスクは害虫界一でしょう。
食品製造の現場では製品安全性の指標にされるため、コストをかけてでも徹底的に排除すべき対象とされています。
皆さまのご家庭においても、お料理をする上で彼らが入り込んでしまうことはなんとしてでも避けたいはずです。
病原菌の媒介者でもあるため、健康被害リスクもはらんでいます。
私たちにとって不衛生と感じる場所を好み、そこに接触し食品に紛れ、私たちの体内に経口摂取される。
体に悪くないわけがありませんし、精神衛生上にも本当によろしくありません。
衛生管理の最たる現場でお仕事をさせていただく私たちにご依頼いただければ、どこにも負けない駆除と対策サービスをご提供させていただきます。
コバエが現れる原因
生態の項でご説明したとおり、彼らが好む栄養源には一定程度の統一性が見られます。
キーワードは「水分」+「栄養」、ただし私たちの日頃の感覚に近い「水分」と「栄養」の概念は一度捨ててください。
皆さまの落とした髪の毛一本にも豊富な栄養が含まれていますし、皮脂も、くしゃみで飛ばした飛沫もそうです。
この栄養に水分が含まれた状態で空気に触れるとどうなるでしょうか?答えは「腐る」です。
皆さまが日常生活でコバエに提供してしまっている「腐る」とは一体何なのかを以下にご紹介します。
エサを目指して集まる習性
彼らにとってのエサは、主に水分を含んだ有機物だとされています。
水分を含んだ有機物と混同してはいけないのは、水分を“帯びた”有機物です。
皆さまが口にできる状態のラーメン、カレー、みそ汁や漬物などの食品はあくまで水分を“帯びた”有機物であり、含んではいないのです。
では水分を“含んだ”有機物とは何でしょうか?それは水分が浸透し空気に触れ発酵が始まった栄養、すなわち「腐ったもの」です。
生ゴミ入れ、シンクの三角コーナー、つけ置きしたお皿などはすぐイメージしやすいと思いますが、盲点になりがちなのはお風呂場の水垢、濡れたままの洗面所など、腐った食品とはやや距離のある環境です。
これらもすべて、髪の毛や垢などの有機物が水分を含み、空気に触れ腐ることが可能な場所です。
彼らがエサ場と認識して集まりがちな場所として、押さえておきたいポイントです。

中高温で多湿な場所を好む習性
皆さまにとって適度に明るく、適温適湿で清潔なパーソナルスペースに侵入してくるコバエというのは、実は生存本能に反した行動を起こしている希少な個体です。
そういった個体を目にするようになった時には、すでに適切な場所に身を潜めて種を繁栄させている優秀な個体群が、ご家庭内のどこかにいると考えられます。
彼らがどういった場所を好み産卵し、今まさに爆発的に繁殖し皆さまにうっとおしさを提供しようとしているのか。
それは上に述べたエサがある場所を形成する前提にもなりますが、「中高温で湿った場所」というのがそれにあたる環境です。
有機物を迅速かつ的確に腐らせる環境にもなりますので、ご家庭内でそういった条件を揃えてしまいそうな場所をまずはリストアップしましょう。

予防と対策
前提として生き物はゼロから1にはなりませんし、100にも200にもなりません。
すなわち1匹以上いるということは、元々ゼロだったご家庭内に少なくとも最初の1匹が侵入したということになります。
このたった1匹の侵入から完全に防ぎたいというご相談には、正直お応えしかねます。
なぜなら二重扉の先に更衣室を構え、その先で粘着クリーナー(通称コロコロ)を全身にくまなく転がし、さらにそこからエアシャワーを通過させてようやく製造エリアやクリーンルームにたどり着けるような鉄壁の要塞ともいえる食品工場ですら、年間を通してコバエを1匹も侵入させないことは不可能だからです。
もちろん侵入率を100から50に、50から10にという対策は一般のご家庭でも可能ですよ。
ですが最も大事なのは、侵入を許してしまった個体が繁殖できない環境づくりを行うことです。
コバエにとって侵入したこと自体が命取りだったと後悔させる、皆さまが日常でできる対策について以下にご説明します。

水まわりを清潔に
キッチン、洗面所、お風呂場、トイレ、洗濯機まわりなどが、ご家庭の中での主な水まわりになります。
それらはただ真水を流しているだけの場所ではなく、必ず何かを洗うために使用しているはずです。
洗い残しがないこと、洗ったものが乾燥することはもちろん、洗い流したはずの有機物が洗った場所に滞留しないことも重要です。
常にそれらを徹底することは難しくても、せめて一日の最後にはリセットしましょう。

生ゴミや食べ残しを放置しない
はっきり言って誘引剤です。ご法度中のご法度です。
食べ残したお皿、洗い残したお皿、三角コーナーなど、翌日まで残さないようにしましょう。

乾燥を心がける
コバエを中心としたいわゆる衛生害虫は、全般的に乾燥に弱い傾向があります。
掃除をしましょうとしつこく繰り返してきましたが、究極論を申し上げますと、一切掃除をしなくても常時乾燥状態を保つことができるなら、コバエは湧きません。
たとえば生肉にたかるノミバエをご紹介しましたが、水分含有率の低いカチカチのジャーキーには目もくれません。
ですが、皆さまが人として清潔で文化的な生活を送る上では、生活空間の湿度が上がることは避けようがありません。
お風呂に入らない、歯を磨かない、トイレはすべて外で、洗い物は出さない、生ゴミは即焼却する。
このような究極的な対策はお勧めしませんが、少しでもそこに近づけるための日常習慣を身につけることは難しくないでしょう。
シンクに残る水分をできるだけ拭き取ったり、お風呂場のマットや洗面器が付着する面積をできるだけ少なくするなど、ちょっとした意識と習慣の改善が防除対策の大きな第一歩です。
料金について
ここまで生態、被害、原因、対策についてご説明してきました。
皆さまにとってご参考になれば幸いです。
対策をしても収まらない、そもそも繁殖してしまって手に負えないという方は、下記の料金表をお手元にまずはお気軽にお問い合わせください。
間取り | 初回施工料金 | 契約月額料金 | 初回作業時間(目安) |
1R | 9,900円 | 2,970円 | 40分 |
1K | 12,100円 | 3,630円 | 40分 |
1DK | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
1LDK | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
2K | 15,400円 | 4,620円 | 50分 |
2DK | 17,600円 | 5,280円 | 60分 |
2LDK | 19,800円 | 5,280円 | 60分 |
3K | 19,800円 | 5,280円 | 60分 |
3DK | 23,100円 | 5,280円 | 70分 |
3LDK | 26,400円 | 5,280円 | 70分 |
4K | 26,400円 | 5,280円 | 70分 |
4DK | 29,700円 | 5,280円 | 80分 |
4LDK | 33,000円 | 5,280円 | 80分 |
建物外周 | 要見積り | 要見積り |
※ 表記の基本料金はすべて税込価格です。
※ 発生源、生息エリアが特定されている場合などは、間取りにかかわらず該当する範囲に応じてお見積りします。
対応エリア(出張費 ¥0)
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